【成功する音楽家の新習慣】という本を買ってみました。
音楽家になりたいわけでわないのですが、ストレス対策や暗譜方法(記憶術)などちょっと興味がある分野について書かれていたので、音楽家の面から見た時にどのように映っているのかが気になり購入。
論文などでも証明されている記憶術などが習慣的に盛り込まれいたので凄いなと感動したので、紹介していきたいと思います。
音楽家の記憶力
- ワーキングメモリが高い
- 長期記憶ちょっと高い
- 音の記憶力が高い
といった特徴が挙げられます。
ワーキングメモリとは
情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる。
音楽は脳にいいよという研究が沢山あるようで、ワーキングメモリも鍛えてくれるかもしれないとのこと。
ワーキングメモリを鍛えておくとあらゆる問題に対して処理が出来るようになるとのこと。
個人的には、高校生でベース・社会人でギターとビートボックスという楽器を通ってきました。ビートボックスは楽器ではないですが……
高校当時、とあるバンドのボーカルが
「俺の楽器は喉だから」
と言っておりました。なんかカッコいいですね。
歌うことがワーキングメモリに効くかどうかについては、不明なので何とも言えません。
色々な歌を覚えていけば効きそうな感じはしますね。
暗譜方法
- 多角的に捉える
- チャンク化
- 集中力の維持
これらが挙げられておりました。
その他に、しっかりと頭を使って覚えろとのこと。小・中学校時にやっていた、漢字練習なんかでひたすら書いて覚えるという”手に覚えさせる”という事はするな!! 信用ならんとのことです。
納得。
むやみやたらにやれば覚えるという訳ではなく、しっかり内容を理解しなさいという事になります。
多角的に捉えるとは
音=聴覚になりますが、他の感覚も使って覚えるという事です。
音から感情を読み取るといった内容も書かれていたので、共感覚的なものも養うといいのかなと思いました。
共感覚というのは、数字から色を感じたり文字から色を感じたりする能力の事を言います。
共感覚は150種類以上存在するらしく、23人に1人が持っていると言われ、90%が色を感じるというものだそうです。
個人的に、最も当てはまるなと感じた共感覚は、ミラータッチ共感覚というもので、人が触っているモノや触られたりするのを見ると触感を覚えるというものでした。
生まれつきでなくても後天的に獲得することの出来るものもあるそうなので養っておくとワーキングメモリ鍛えられるかも……(個人的な意見)
論文(1)より
チャンク化とは
意味のないモノに意味を持たせてまとまりを作ることを言います。
例えば、
電話番号なんかも3桁ー4桁ー4桁のようにまとまりを作ると覚えやすいという事です。
集中力の維持
こちらの記事にも書いた内容になりますが、集中力を維持する方法も組み込まれているようです。
基本的に練習時間5に対して休憩時間1という理想的なバランスで音楽家の方は集中を保つようにしているようです。
長い練習でも50分程の練習だそうです。基本は25分から30分。短くて5分だそうです。
ここら辺は、ポモドーロテクニックを使っていくと良いのではないかと思います。
音楽家の方は既にポモドーロテクニックを経験として知っていたという感じで、肌感覚は科学を先行するモノがあるのだなと感じております。要するに、凄いってことですね!!
まとめ
音楽家は、音に感情などを感じるように練習することで後天的共感覚を手に入れ、情報を多角的に捉えることが出来るのかな思いました。
集中力の維持などは、教師の指導で自然と身に付いているようです。感覚って侮れないなと感じました。
また、暗譜するタイミングが人によって異なるようです。
本で例えると、
- 記憶しながら読み進めていく人
- 1章ごとに振り返って記憶する人
- 全部読んでから振り替えて記憶する人
のように違いがあるようです。これについては、自分の好きな方法でとのことでした。
最後に
音楽家ってすげぇーーなと思わせる1冊でした。集中力やら記憶術やらの本を読んでから読むと理に適ってるなぁーーと思いました。